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スリリング、エキサイティング、そしてアルコール

2006.10.14


Bailone卿のパーティに参加させてもらうことが増えたとは言え、基本的にひとりで行動するスタイルは変わらなかった。むしろ、Bailone卿によりもたらされたきっかけをどのように自分自身で切り開いていくかを考える必要があった。
それに、来月から私はフェルッカの住人となる。Bailone卿の経営するアパートへ入居することになったのだ。トラメルにばかりいるわけにもいくまい。

ということで、可能な限りは自分ひとりでいろいろな場所に顔を出してみることに決めた。
フェルッカで生活する割合も徐々に増やしていく。
途中で命を落としてもまた一興、そう割り切らなければ世界は楽しめない。


まずは手始めに、フェルッカのミノック平原北へと出かけてみる。野外で週に1度酒場が開いているとの噂を聞きつけていたためだ。
とは言え、フェルッカの地にひとりで降り立つのはこれが始めてであったため、内心はおっかなびっくりだった。赤目の輩に出会ってもすぐに逃げられるよう、リッジバックの手綱を持つ手にも力が入る。

ミノックの平原を走ることしばし…やがて平原に建つ重厚な城の前に、ほのかな灯りと人影を発見した。しかし、どうやらまだ開店準備をしているところだったらしい。

(…しまった!気合を入れすぎたか!?)

待たせていただいている間もそわそわしてしまい、さぞかし挙動不審だったであろう私。そんな客にも関わらず、酒場のマスター、Sparkさんは非常に愛想良く接してくださった。

「ブリタニアへようこそ!」

などというありがたいお言葉まで頂戴してしまい、感激しきり。

訪れる方々もほとんどが始めての方ばかりだったが、みな気さくに話してくださり、徐々に緊張がほぐれていった。
…とは言えそこはさすがフェルッカの酒場、呪文は飛び交うわ爆弾は弧を描くわ死屍累々だわ、ひとときも気が抜けないエキサイティングさもよい酒のつまみとなり、とても新鮮であった。

お客さんの中には赤目の方もチラホラいらっしゃり、最初はどきりとしたものだが、意外にも和気藹々と(時には爆弾や魔法が飛び交いながらも)不思議な時間を過ごすことができた。
その中の一人、海賊であるJack Shandyさんとは今後ちょくちょくいろいろな場所でお会いし、時には敵として対峙することになるが、それはまた別の話。


さて帰ろうと、近くに待たせておいたリッジバックを探すと…

…いない!?
ひとりでどこかに逃げてしまったか、呪文の応酬に巻き込まれたか…
まずいな、この機動力で赤目に襲われたら…



前回の折れ矢亭と言い、どうして酒場での失態が多いのだろう…
そんなことを考えながら、人気のないミノック平原を街まで全力疾走するのであった。

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習うより慣れよ

2006.10.10


さて、ブロークンアローINN(以下、折れ矢亭と略す)でとんだ失態をやらかした私であるが、思わぬ収穫もあった。その場に居合わせた何人かの方々に誘われ、戦闘訓練に参加させていただくことになったのである。
初めて会う方もたくさんいるだろうし、何よりパーティ形式での戦闘はほとんどなかっただけに不安もあったが、訓練ということでここは割り切り、解らないことは解らないと素直に口にすることにした。


当日、集合場所に集まった人員は合計10名強ほどであろうか。
熟練者による指揮の元、皆が統率された動きで並み居る敵を鮮やかに倒していく姿に、私は圧倒されていた。
…これがパーティ戦闘か…!
私の手際の悪さから何度か意識が暗転することもあったが、おおむね危なげもなく依頼を遂行することができた。


さて、パーティに参加していたBailone卿から、「毎日どこかに出かけているが、よかったら一緒にどうか」とのお誘いを受けた。自分自身、今後のために、パーティ戦闘の基本を身に付けたいと思っていたところだったので、二つ返事で了承した。

Bailone卿、Pattyさん、犬のMagdarenaなどとともに日々いろいろな場所へと赴き、そのたびにさまざまなアドバイスを戴いた。

・敵の姿が小さい場合は下に回りこまない(他者がターゲットしずらくなる)
・包帯は少しでもダメージを受けたらすぐ巻く(場合によっては手遅れになる恐れがある)
・他人に包帯を巻かれているときは動かない(距離が遠いと巻けなくなってしまう)
・ちょこまか動かない(他者の行動の妨げになる)


どれも自分ひとりだけで戦っていたのでは気付くこともない内容のものだ。
慣れないながらも、日々戦闘の経験を積むことで、少しずつ自分が成長していくことの実感を覚えていた。

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船出と新しい出会い (後)

2006.10.01


私の故郷、徳之諸島はその名の通り、いくつもの島々から成る帝国制の国家だ。
島々を行き来する手段は当然船である。
しかし私は、比較的首都に近く利便性がよい場所で生まれ育ったためか、これまでの人生で船に乗るという経験がなかった。

そんな私がである。
自分で船を購入し、道しるべらしい道しるべもないまま、地図一枚と船頭の腕に自分の命を預けて船上の人となっているとは。随分と度胸のある処女航海もあるものだな、と我ながら可笑しくなり、声を出して笑ったら船頭に怪訝な目で見られた。


先ほどから船は進むべき方角を定めたようで、ただひたすら前方に進んでいるようだ。
しかし周りをどこを見渡しても、目に映るのは青い水平線だけで、先ほど出航したヘイブンの地も、今は気配さえ見えない。燦々と照りつけていた太陽も、今はすっかりはるか西の空に姿を隠そうとしていた。

「旦那、見えてきやしたぜ」

その声を聞き、もうすっかり薄暗くなった前方に目を凝らすと、ちらちらと漏れる明かりの集まりが前方に見えてきた。


手間取りながらもどうにか船を港に停泊し、宿屋を探す。夜道を煌々と照らすランタンと、建物の前でおとなしく待っている騎乗生物たちのおかげで、目的の宿屋は比較的すぐに見つけることができた。ドアから漏れ聞こえてくる笑い声から察するに、すでに何人かの先客がいるのだろう。
大きく深呼吸し、意を決してドアを開ける。
宿屋と聞いてはいたものの、入ってすぐの部屋は酒場スタイルの店構えとなっていた。テーブルに座っていた数人の客が、いっせいにこちらに注目する。私は努めて冷静を装い、正面のカウンターに座った。緊張を紛らわすため、エールを頼む。

「いらっしゃい。ここらじゃ見かけない顔のようだが?」

カウンターの中にいる男性がエールのピッチャーを差し出しながら話しかけてきた。
Gustavと名乗るその男性は、この店のマスターだという。

私は、初めてこの街に来たこと、まだブリタニアに来たばかりで冒険者としては駆け出しであること、風の噂でこの店の存在を知ったこと、依頼を受けてみたいことなどを、順を追って説明した。マスターは新規客の来店を喜んでいるように見えた。ふう、まずは第一段階突破。

今度はマスターからひととおり、冒険者ギルドについての概要と依頼システムの説明を聞く。一口に依頼といってもさまざまで、モンスターの皮や所持品を集めるというものから、輸送や護衛、果てはトレジャーハンティング同行など多岐にわたり、難易度もまちまちだという。まずは資材集めからするのがいいだろう、というアドバイスに従い、早速メイジが身に付けている赤いローブ集めの依頼を受けることにした。


…さて、とんとん拍子に話が進んだのはいいが、依頼を受けた以上はその契約に対して責任が伴うわけだ。これまで自分のためだけに戦闘をしていたのとは訳が違う。徐々にわく実感、同時に不安として迫ってきた。不安を紛らわすため、無意識にエールをハイペースで飲んでいたらしく、気がついたらかなり足に来ていた。

…きょ、今日はこのままひっそりと帰ろう…
と思い始めていたところに、隣の席の男性(確かGochiさんと名乗られた)が突然

「おーい、新入りが挨拶するってよー!!」

…うわあああっ!
こ、こんな泥酔した私のことはほっといてくださいいいいいい!

と言うわけにもいかず、足元がおぼつかないまま立ち上がる。とは言え支えがなければ立っているのもやっとの状態だ。「おいおい吐くんじゃねえぞ、嬢ちゃん」と笑われながらも、どうにかこうにか自己紹介をする。ともあれ、常連の方々にはおおむね好印象だったようだ。ここでまた一安心。
当然「職業は?」との質問が飛んできたが……少し考えて、「戦士です。魔法は使えません」と答えておいた。ふう。


こうして、私の酒場デビューはなんとか無事に完了した。
…わけだが、ほっとしたことで気が抜けたのか、次の日目覚めたら宿屋のベッドから起き上がれないほどの頭痛。
自分の馬鹿さ加減にほとほと閉口した一日だった。

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船出と新しい出会い (前)

2006.10.01


定宿を持たない冒険者稼業は何かと金がかかる。
食費や消耗品にかかる費用はもちろんのこと、戦闘に明け暮れるため、武器や防具の定期的なメンテナンスも必要だ。当然ながら、宿代も馬鹿にならない。

幸いにも、大抵のモンスターはいくらかの金貨や宝石を持っている場合が多いため、それで当面の生活費を賄うことはできる。しかしこれでは、いつまで経ってもまとまった資金など望めない。
財を成す気はさらさらないが、本当に手に入れたいものが出来たときのために、チャンスをみすみす逃さないために必要な程度の資金くらいは持っていたいものだ。
徐々に戦闘にも慣れてきたことだし(と自分では思っている)、ここはひとつ、冒険者の立場を生かした仕事の依頼をこなしてみることにした。


風の噂で聞いた所によると、サーペンツホールドという都市に冒険者向けの依頼を斡旋するギルドがあるという。早速、図書館でサーペンツホールドの地理を調べてみることにする。

…孤島じゃないか!しかもムーンゲートもない!
ここにたどり着くこと自体がすでに大ごとではないか!

街道をひたすら歩けば到着できる範囲にあると思い込んでいたため、衝撃と大きな不安が私を襲った。しかし、一旦決めた以上はやり遂げるのがポリシー、後戻りするのは私の信条に反する。なにより、立派な到達手段があるではないか。
…そう、海路だ。


まずは船大工の店に行って世界地図を手に入れ、目的地の解読を始める。
母親からある程度ブリタニアの言葉は教わっていたとはいえ、活字の読み書きは未だにやや手こずることが多い。そんな私にとって、市販の世界地図の表記は図書館で見たものに比べてかなり癖字がひどく、サーペンツホールドとおぼしき位置を確認するのも一苦労だった。

次に、店で船の相場を問い合わせる。
ふむふむ、一万GPと少しというところか。銀行に預けてある金貨をかき集めれば出せない金額ではない。
私は船代を全額手元に用意し、あまりの重さに汗だくになりながら金貨袋を店まで引きずっていった。現金を持っていかずとも銀行から引き落としてもらえばよかったのだが、当時の私はそんな知識すらもなかった。今となっては笑い話だ。


水と食料も持ったことだし、これで準備は万端だ。×印をつけた世界地図を船頭に渡す。
海のプロだけあり、船頭は地図を一目見てすぐに目的地を把握したようだ。

「わかりやした。では、早速行きやしょうか」

と、手際よく船出の準備を始めた。

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プロフィール

Katharina

Author:Katharina
ブリタニア/トクノハーフ。
家族の死を機に住み慣れた徳之島を離れ、単身ブリタニアの地に降り立つ。
槍戦士。魔法は全く使用できず。隠し芸有り。

*時系列に沿って記事を書いているため、最終更新日時が実際と異なる場合があります。

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