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まずはスタートラインへ

2006.09.20


この腕一本で生きていく決意をした以上、行うことはただ一つ。
精進。
鍛錬。
これに尽きる。

能力に抜きん出たものがない以上、他人より何倍も努力しなければ、掃いて捨てるほど冒険者のいるこの世界では埋もれていってしまう。
とは言え、駆け出しの身であることには違いないので、まずはそれなりの作法を身につけなければ。何事もただ闇雲にやればいいものではない、とは亡き父の弁だ。

駆け出しの冒険者が多く集う街、ヘイブンへと向かう。
ムーンゲートから街道を北に向かうにつれ、周りの景色が徐々に活気づいたものへと変わっていく。
町の中心部、多くの冒険者たちでごったがえす銀行前に佇んでみると、ひとりであるはずなのに何故か心強くなってくるから不思議だ。

まずは戦士の基本、包帯戦術を身に付けるべく鍛錬を開始する。
ひととおりの戦闘訓練は積んだ後に島をあとにしたものの、完全にひとりの状態でモンスターと対峙するのは初めての体験だ。
ヘイブンの北西にある草原地帯に出没するモンスターたちは数こそ多いものの、物理攻撃しかしてこないため、弱い私には打って付けの相手だ。
だが、やはり複数匹に囲まれるとさすがに厳しい。
包帯を巻く手が滑って回復が遅れ、次の瞬間意識が暗転することも一度や二度ではなかった。土埃と自分の血飛沫にまみれた拳をきつく握り締める。自分自身の不甲斐なさへの悔しさに思わず体が震えてしまう。

だが、今はただ、一歩一歩着実に経験を積み重ねていくしかない。

こうして倒れた数だけ自分自身が成長していくことを愚直に信じながら、馬鹿の一つ覚えのように武器を振るい続ける日が続いた。

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プロフィール

Katharina

Author:Katharina
ブリタニア/トクノハーフ。
家族の死を機に住み慣れた徳之島を離れ、単身ブリタニアの地に降り立つ。
槍戦士。魔法は全く使用できず。隠し芸有り。

*時系列に沿って記事を書いているため、最終更新日時が実際と異なる場合があります。

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