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船出と新しい出会い (前)

2006.10.01


定宿を持たない冒険者稼業は何かと金がかかる。
食費や消耗品にかかる費用はもちろんのこと、戦闘に明け暮れるため、武器や防具の定期的なメンテナンスも必要だ。当然ながら、宿代も馬鹿にならない。

幸いにも、大抵のモンスターはいくらかの金貨や宝石を持っている場合が多いため、それで当面の生活費を賄うことはできる。しかしこれでは、いつまで経ってもまとまった資金など望めない。
財を成す気はさらさらないが、本当に手に入れたいものが出来たときのために、チャンスをみすみす逃さないために必要な程度の資金くらいは持っていたいものだ。
徐々に戦闘にも慣れてきたことだし(と自分では思っている)、ここはひとつ、冒険者の立場を生かした仕事の依頼をこなしてみることにした。


風の噂で聞いた所によると、サーペンツホールドという都市に冒険者向けの依頼を斡旋するギルドがあるという。早速、図書館でサーペンツホールドの地理を調べてみることにする。

…孤島じゃないか!しかもムーンゲートもない!
ここにたどり着くこと自体がすでに大ごとではないか!

街道をひたすら歩けば到着できる範囲にあると思い込んでいたため、衝撃と大きな不安が私を襲った。しかし、一旦決めた以上はやり遂げるのがポリシー、後戻りするのは私の信条に反する。なにより、立派な到達手段があるではないか。
…そう、海路だ。


まずは船大工の店に行って世界地図を手に入れ、目的地の解読を始める。
母親からある程度ブリタニアの言葉は教わっていたとはいえ、活字の読み書きは未だにやや手こずることが多い。そんな私にとって、市販の世界地図の表記は図書館で見たものに比べてかなり癖字がひどく、サーペンツホールドとおぼしき位置を確認するのも一苦労だった。

次に、店で船の相場を問い合わせる。
ふむふむ、一万GPと少しというところか。銀行に預けてある金貨をかき集めれば出せない金額ではない。
私は船代を全額手元に用意し、あまりの重さに汗だくになりながら金貨袋を店まで引きずっていった。現金を持っていかずとも銀行から引き落としてもらえばよかったのだが、当時の私はそんな知識すらもなかった。今となっては笑い話だ。


水と食料も持ったことだし、これで準備は万端だ。×印をつけた世界地図を船頭に渡す。
海のプロだけあり、船頭は地図を一目見てすぐに目的地を把握したようだ。

「わかりやした。では、早速行きやしょうか」

と、手際よく船出の準備を始めた。

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プロフィール

Katharina

Author:Katharina
ブリタニア/トクノハーフ。
家族の死を機に住み慣れた徳之島を離れ、単身ブリタニアの地に降り立つ。
槍戦士。魔法は全く使用できず。隠し芸有り。

*時系列に沿って記事を書いているため、最終更新日時が実際と異なる場合があります。

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